言語聴覚士とは
言語聴覚士の資格が日本に制定されたのは1997年のことです。
言語機能や音声機能あるいは聴覚に障害のある方の支援をする業務を行います。
訓練の指導や助言、援助を中心として行う専門職として認められている資格なのです。
国家資格なのでとても信頼性があり、
言語や聴覚に関するスペシャリストとして仕事ができます。
かつての日本にはこの分野の専門的な資格が存在しませんでしたが、
需要が高まったことにより制定されたのです。
失語症や聴覚障害などといった様々な障害を抱えている人はたくさんいます。
そういった人達を救うことができるのが言語聴覚士です。
したがって、とてもやりがいがあり、実際に多くの人を救うために働くことができるでしょう。
言語聴覚士の国家試験概要
国家試験は毎年1回だけ行われます。
試験を受けて合格することができれば、言語聴覚士の免許を得られます。
厚生労働省が試験の詳細について発表しています。
受験資格は指定養成所で数年間修業するか、
大学で指定科目を履修するなど細かく定められているので、確認しましょう。
言語聴覚士の養成機関では様々な科目を勉強します。
言語学や心理学といった基礎科目から、
言語発達障害学や聴覚障害学といった専門科目を理解しなければいけません。
また、臨床実習もあります。
これらはもちろん国家試験を合格するためには必須となるものばかりであり、
実際に仕事をする上でとても役に立つ知識やスキルです。
>>言語聴覚士国家試験の難易度、合格率
言語聴覚士の活躍の場
活躍の場は様々です。
たとえば、病院や診療所の耳鼻咽喉科やリハビリテーション科で仕事ができます。
あるいは、社会福祉施設や保健所でも働くことが可能です。
教育機関でも難聴学級で仕事をすることができるので、
活躍の場は広がっています。
介護施設であっても、言語聴覚士を必要としているところがあります。
上記のように仕事ができる場は色々とあります。
言語聴覚士の資格を所持している人は少ないです。
しかし、日本には言語聴覚士の助けを必要とする
リハビリ対象者が数百万人はいるとされています。
したがって、これからは活躍の場が広がることを期待できるでしょう。
言語聴覚士の難易度
言語聴覚士の国家試験の難易度は簡単ではありませんが、
きちんと勉強をすれば合格できる程度です。
合格率は常に50%を超えているので、
試験科目をきちんと理解している人であれば、
それほど恐れる必要はないでしょう。
ただし、過去問をチェックして、きちんと対策を練ることは必要です。
年に1回しかチャンスが無いので、時間を無駄にしてはいけません。
国家資格を取得すれば言語聴覚士としてのキャリアをスタートできます。